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植物性堆肥の種類

ここではさまざまな植物性堆肥の種類について説明します。それぞれの原材料や作り方、特徴や、原材料の堆肥以外の使い方なども紹介します。

植物性堆肥の種類

腐葉土(落ち葉堆肥)

広葉樹などの落ち葉が土に堆積し、ミミズなどの虫や微生物が長時間かけて分解したもので、保水性、保肥性、保温効果がありミネラルが豊富で土を元気にしてくれます。

時間をかければ自然界でもできますが、人工的に短期間で作ることができます。落ち葉に水と米ぬかを混ぜ、ビニールに詰めて直射日光の当たらない日当たりのいい場所に置き、ときどき揉んだり乾いたら水を足したりして管理します。2〜3ヶ月で葉の形がなくなれば完成。腐葉土づくりに適した葉は、クヌギやナラ、ケヤキ、ポプラなどです。

ワラ堆肥

稲ワラはそのままでは発酵しにくいため、有機物分解が進みやすいように消石灰などのアルカリ性の資材を加えます。稲ワラ400kgに対し、消石灰20kgを加え、水をかけて山にして積みます。

2週間後にワラの山を崩し、硫安や石灰窒素などの窒素成分を1〜2kg加えます。石灰窒素を使う場合は、最初の消石灰はいりません。再度山積みにし、1〜3回程度ワラの山を切り返して空気を入れ換えて完成です。

ワラ堆肥は稲に多く含まれるケイ酸が豊富で、病害虫などの発生を抑える効果があります。

バーク堆肥

バークとは樹の皮のことで、これを発酵させたものがバーク堆肥です。剪定や伐採された枝を粉砕して発酵させて作るため、一般的に自作することはあまりありません。

バーク堆肥は、植物の栄養分となり、土をやわらかくし、水はけを良くする効果があります。植え付けの2〜4週間前までには土に混ぜ込んでおくとより効果的ですが、肥料ほど栄養分は多くないため注意しましょう。

土の上にバーク堆肥を数㎝被せておくと、保温効果により夏の雑草繁殖を防ぎ、冬は土の凍結を防止します。

もみ殻堆肥

もみ殻とは、米の外側の皮部分です。稲刈り後に脱穀し籾摺りをして取り除きますが、米のもみ殻と廃物などを積み重ねて腐敗させたものがもみ殻堆肥です。

そのままの状態では発酵しにくいため、米ぬかや鶏糞と混ぜ、微生物の力で分解・発酵させて作ります。

堆肥以外には、土をふかふかにして水や空気、栄養分の供給をする土壌改良のためにも使われます。

また、もみ殻自体は寒い時期には地表にまいて霜対策をしたり、夏には種まき後の水分維持にまかれたりもします。

堆肥化の
発酵⽅式は3タイプ

堆肥化を行う方法は、撹拌に機械を使う方法(密閉・開放)、堆肥舎で堆積する方法の2種類、3タイプ。
どの方法が適しているかは、何を重視するかで異なります。

狭い土地でもOK
手軽さ・におい対策を
重視するなら
密閉型攪拌⽅式
(コンポ)
密閉型攪拌⽅式(コンポ)

断熱密閉された円形の発酵槽を使用し、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
10⽇〜16⽇
施設
必要⾯積
⼩規模
臭気
対策
◎ 容易
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農)
初期投資
費⽤
中規模の⼟地があり
メンテナンスの容易差
重視するなら
開放式
(ロータリー・スクープ攪拌)
開放式(ロータリー・スクープ攪拌)

材料を定期的に機械で撹拌し、少しずつ移動させながら堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜60⽇
施設
必要⾯積
中規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農・肥育牛)
初期投資
費⽤
⼟地が広く、
初期コストの安さ
重視するなら
堆積式
(堆肥舎)
堆積式(堆肥舎)

ショベルローターなどを運転して切り返しを行い、長時間の堆積で堆肥化する方法

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜90⽇
施設
必要⾯積
大規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
酪農・肥育牛
(養豚)
初期投資
費⽤
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