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堆肥ペディアー用語辞典ー

堆肥|タイヒ compost

稲わらや落ち葉、家畜ふん尿、食品残渣などの有機物を、微生物の力で分解し腐熟させたものをいいます。堆肥にはさまざまな種類があり、作り方次第で成分や使い方が異なります。ちなみに、有機物を原料にしているので肥料成分が不安定。肥料取締法では特殊肥料に分類されています。

参照元:(PDF)「ポケット肥料要覧―2010― (財団法人 農林統計協会編)https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/pdf/kana_26.pdf

コンポスト化|コンポストカ Composting

微生物の力で、下水汚泥や生ごみ、家畜のふん尿、木屑などの有機物を分解・発酵させて有機肥料にすることをいいます。堆肥化にはコンポスターを使います。肥料や土壌改良材として再生利用します。

高速堆肥化|コウソクタイヒカ High rate composting facility

高速堆肥化とは、有機性物質を微生物の作用によって好気性条件の下で分解し、発酵させた熱により有害細菌を死滅させることで、安全で衛生的な肥料をつくることをいいます。生ごみなどの有機性廃棄物の処理機で応用されています。補助金を出して生ごみ処理機の普及に努めている自治体もあります。

ペレット|Pellet

「小さな球」という意味を持ち、原料の違いによる種類があります。おがくずや木くずなどの製材廃材による木質ペレット、廃プラスチックや可燃性のごみから作るRDFペレット、そして、家畜などの糞尿から作られるペレット堆肥などがあります。

バイオマスプラント|Biomass Plant

生ごみや木質廃材、下水汚泥、作物などの生物由来の有機性資源の事。エネルギー源としても活用することで、CO2の排出量を削減することができます。化石燃料に代わる新エネルギー源として、電気や熱に変換するだけでなく燃料を作ることもできます。

汚泥(スラッジ)|オデイ Sludge

産業廃棄物の中でも特に多く、水中の浮遊物質が沈殿、もしくは浮上して泥状になったものをいいます。微生物の死骸の団塊である有機性汚泥と無機質のみの汚泥とあり、後者は特に扱いにくいものとなっています。

余剰汚泥|ヨジョウオデイ Waste Sludge

下水処理工程の一種である活性汚泥法の中でできる汚泥です。下水処理場内の汚泥処理施設にて脱水・焼却後に処分されます。国内の産業廃棄物の2~3割を占めており、焼却処分が困難なことからも、余剰汚泥を削減するための設備や技術開発がおこなわれています。

活性汚泥|カッセイオデイ Activated Sludge

たっぷりの酸素を供給して好気微生物群を加え、排水中に存在する有機物を酸化分解・凝集・吸着・沈殿分離する排水・下水処理法です。分解後は粒状や凝集体状になり、出来立ては土壌性のにおいがします。

脱水ケーキ|ダッスイケーキ Dehydration Cake

汚泥や水中混濁物質などを、ベルトプレス脱水器や加圧脱水器、真空脱水器などの脱水機にかけ、水分を除去した後に残った固形物質。別名でフィルターケーキ、単にケーキとも呼ばれています。
ケーキの重量や体積の削減、焼却処分における焼却燃料の節減など、脱水性能への技術改良がおこなわれています。

C/N比(炭素率)|シーエヌヒ(タンソリツ) Carbon to nitrogen ratio

C/N比(炭素率)とは、有機物などに含まれている炭素量と窒素量の比率です。高くなるほど含まれる炭素の割合が多くなります。基本的に土壌の改良や肥料としての効果によって適したC/N比は異なりますが、生ごみからつくる堆肥では10~20が望ましいようです。C/N比が高い堆肥を土に混ぜると土中の窒素が少なくなり、作物の窒素利用可能量が減少するため、窒素飢餓による生育不足に陥るため注意が必要です。

腐熟度(発酵熟度)|フジュクド(ハッコウジュクド) compost maturity

腐熟度(発酵熟度)とは、堆肥中の有機物が好気性微生物によって分解される過程においての有機物の分解度合いを示すものです。未熟・中熟などいくつか種類がありますが、有機物が分解されつくした場合は完全に腐熟(完熟堆肥)したと考えられます。使用者によって解釈は分かれますが、土に施しても急激に分解することなく、土壌施用後もゆるやかに分解が続くていどに腐熟させたものを完熟堆肥と呼ぶことが多いようです。

土着菌・土着微生物|ドチャクキン・ドチャクビセイブツ native microorganisms

土着菌・土着微生物とは、その地域の自然界に存在する菌や微生物のことです。研究施設などでは黒砂糖や自然塩を与えて培養し、さまざまな用途に活用しています。山林や竹林などの地域の自然に多く、土着菌・土着微生物を活用して生産を行っている農作物や加工品も少なくありません。

好気性細菌|コウキセイサイキン Aerobic Bacteria

酸素呼吸をする細菌。有気呼吸によって有機化合物を分解しており、その呼吸基質のほとんどが天然有機化合物です。好気性細菌による分解作用を自然浄化といい、廃水処理の活性汚泥法や散水濾床法に活用されています。

嫌気性細菌|ケンキセイサイキン Anaerobic bacteria

嫌気性細菌とは、一般的に酸素があると生育できにくい細菌のことを言います。酸素があると生育できない絶対的嫌気菌と酸素があっても生育できる条件的嫌気性菌とが存在しています。嫌気性発酵は堆肥をつくるときにも用いられますが、完全な嫌気空間をつくることが難しいため、失敗すると堆肥の腐敗が進み悪臭が発生するなどのデメリットがあります。

好気性処理|コウキセイショリホウ Anaerobic Treatment

水処理法の一つで、酸素を必要とする微生物が、有機物を炭酸ガスと水に分解する処理方法です。主なものとしては活性汚泥法があります。下水処理場や浄化槽、工場や飲食店などの特定事業場から排出される汚水処理施設で採用されています。

肥料取締法|ヒリョウトリシマリホウ

肥料取締法とは、肥料の品質等を保全し、公正な取引と安全な施用を確保するため、肥料の規格や施用基準を定めることで、農業生産と国民の健康を保護することを目的とする法律です。肥料取締法では、肥料を特殊肥料と普通肥料に分類し、登録や届出制度を設けています。

参照元:一般財団法人環境イノベーション情報機構(https://www.eic.or.jp/

参照元:建設・設備求人データベース(https://plant.ten-navi.com/dictionary/cat07/4731/)

参照元:コンポスト技術用語集(https://www.jica.go.jp/kyushu/topics/2011/docs/111012_10.pdf)

堆肥化の
発酵⽅式は3タイプ

堆肥化を行う方法は、撹拌に機械を使う方法(密閉・開放)、堆肥舎で堆積する方法の2種類、3タイプ。
どの方法が適しているかは、何を重視するかで異なります。

狭い土地でもOK
手軽さ・におい対策を
重視するなら
密閉型攪拌⽅式
(コンポ)
密閉型攪拌⽅式(コンポ)

断熱密閉された円形の発酵槽を使用し、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
10⽇〜16⽇
施設
必要⾯積
⼩規模
臭気
対策
◎ 容易
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農)
初期投資
費⽤
中規模の⼟地があり
メンテナンスの容易差
重視するなら
開放式
(ロータリー・スクープ攪拌)
開放式(ロータリー・スクープ攪拌)

材料を定期的に機械で撹拌し、少しずつ移動させながら堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜60⽇
施設
必要⾯積
中規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農・肥育牛)
初期投資
費⽤
⼟地が広く、
初期コストの安さ
重視するなら
堆積式
(堆肥舎)
堆積式(堆肥舎)

ショベルローターなどを運転して切り返しを行い、長時間の堆積で堆肥化する方法

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜90⽇
施設
必要⾯積
大規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
酪農・肥育牛
(養豚)
初期投資
費⽤
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