コーンズエージーは欧米諸国などの酪農先進国13カ国と取引している酪農・農業機械の専門商社です。牛にとって快適で、安心安全な堆肥システムを提供しています。ここでは、コーンズエージーの堆肥プラントの特徴、導入事例、利用者の口コミ評判を紹介します。
欧米諸国などの酪農先進国で使われている、生産効率を高める革新的な機械の輸入、販売、アフターサービスと提供している酪農・農業機械の専門商社。その取引先は、アメリカ、カナダ、オランダ、フランス、ドイツなど13カ国と多岐にわたります。
取り扱い製品には、トラクターや農業機械、給餌関連機械、搾乳・飼養関連機器、糞尿処理機器、牛舎付帯機器、ガイオバスプラントなど酪農に必要な製品ばかりです。
ふん尿処理機械には、マニュアルスプレッターや糞尿搬送ポンプ、バーンクリーナー、急速堆肥発酵システムとあります。急速堆肥発酵システムには、ふん尿処理問題と堆肥調整作業の省力化、安全で快適な敷料を生産するトルコのクイックコンポスター BCシリーズ「EYS(イーワイエス)」を用意しています。
最短24時間で完成とスピーディー。しかも、ヨーロッパでの堆肥作りでは「70℃で1時間以上の殺菌」と決められていることからも、大腸菌群や環境性ブドウ球菌、レンサ球菌などの病原性細菌、虫卵、雑草種子などが死滅している安心な敷料を生産。日本国内の細菌検査(帯広臨床検査センター)でも問題がない事が確認されています。
ニオイも軽減されて、糞に含まれている繊維分が分解されずに残っていることからも、牛にとってはクッション性のある居心地の良い敷料になっています。
クイックポスターは上段に固液分離機、下段にドラム式の発酵装置が内蔵されている2階建てのコンテナ仕様です。
スクリュープレスタイプのセパレーターで牛糞尿を固形と液体に分離し、固形分を発酵用ドラムへ投入。GRP(ガラス繊維強化プラスチック)製のドラムで4時間回転して攪拌し、好気性発酵を促進。発酵熱で常時70度にキープします。高断熱の2重構造なので、熱を外に逃がさず、寒冷地でも外気温にも影響されません。
固形分離から排出まで自動制御でおこなうので、遠隔での監視や操作も可能。ドラム内の温度変化にも素早く反応し、温度上昇・温度低下を自動で防ぐので安心です。
ふん尿処理方法の改善アイテムとして、アメリカのサンド・マニュア セパレーターシステム「McLanahan(マクラナハン)」や、フランスの通路マット マジェラン「Bioretagri(ビオレットアグリ)」なども使われています。
マクラナハンは、牛糞尿に混じる砂を分離して再利用するシステム。砂を敷料として使用している場合には、あると便利です。 通路マットは、自動的に尿が排出される仕様で、専用部品の取り付けで溝の中の糞尿も掻き出せます。滑りにくいので牛の事故を予防でき、細菌の繁殖を抑制して蹄も良好な状態に保ちます。
堆肥化を行う方法は、大きく分けて3タイプ。どの発酵方式が適しているかは、何を重視するかで異なります。当サイトでは、各方式の特徴とそれぞれのおすすめメーカーを紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。
粉状になった繊維だけなので、機械が詰まらないし、何より臭いが全くしません。普通は、堆肥をかき混ぜたら相当な臭いがしますが、発酵のおかげで、全然臭いがしません。 敷料は牛にとって、いいと思います。1次発酵だけでサラサラの良い状態になって、牛体に付きません。前は敷料が不足していたこともありますが、今は牛が綺麗になりました。
冬を重視して導入しましたが、夏も涼しくて、人も牛も心地がいいです。外が暑いときは、”牛舎の中が涼しい”とびっくりされますし、”モワッとした牛舎の臭いが少ない”と言われます。250頭規模の牛舎ですが、ファンは8個しか付いていません。ファンの音も静かで、すごくシンプルな構造。普通はファンがあると、屋根が低く感じますが、圧迫感がありません。
牛が、ロボットに慣れるのが早くて驚いています。ロボットの稼動効率が非常に良いので、過密にならないように、フリータイムを考慮して、搾乳スピードの早い・遅いに応じて、牛群から牛を入れ替えしています。ミキサーの給餌に比べて、乾物の採食量は1割以上アップしていると感じますし、結果的に乳量も増えています。また、タイヤに土の付いたトラクターが給餌通路を走らないので、衛生的です。
一日何回も餌寄せしながらサイレージの餌の量を確認し、少ない所にだけ戻ってきて餌を足すというシステムがとても優れていると思います。
冬場の凍結問題を解決できるのではないかと思い導入しました。SECCOの換気システムはセンサーが優れていて、風が吹いたら風が強いところだけカーテンが閉まり、中に雨や風が入らなくなるなど、なかなか賢く動いています。
※2023年9月調査
消化液の水分を搾って、何度か切り返して戻し堆肥にする方法も良いのですが、毎日、切り返す手間がかかり、施設や保管場所も必要になるので決めかねていました。そんな中、EYSのテスト稼動を見学しました。出来た堆肥は切り替えしが不要で、水分量が少なく、それまでに見た堆肥の中で、格段に良かったので即決しました。
※2024年7月調査
本当は、3つの牛舎のふん尿搬出を一緒にしたかったけれど、さすがに遠くて無理だったので、隣り合わせた2棟の牛舎のふん尿搬送システムにしました。前例は無くても、"とにかく、やって"と お願いしました(笑)。
※2024年7月調査
EYS(トルコ)急速堆肥発酵システム クイックコンポスターBC14を導入した事例です。700頭分の牛糞尿をバイオガスプラントに投入し、嫌気性発酵させて消化液にしたうえで、EYSコンテナ2階のセパレーターで固液分離。ドラムに投入して1日間好気性発酵を行います。排出後はすぐ敷料として使うことができ、管理が簡単です。
自動で餌を積み込んで配って、餌を寄せる自動給餌・搾乳ロボットもあります。搾乳時間に人が拘束されることなく、他の仕事ができるようになりました。牛も楽になったようです。牛の健康状態などを数値で表わす機能もあります。
日本一の省力化を目指し搾乳ロボ6台、自動給餌機2台、飼料ストッカー5台を導入。ロボットの稼働効率が良く、搾乳作業がスピーディになりました。ミキサーの給餌と比較して、乾物の採食量は1割以上アップ。乳量が増えました。
※2023年9月調査
150頭前後の乳牛の面倒をほぼひとりで見ているという牧場の事例です。既存の牛舎に加え、新牛舎を建てたことをきっかけに新旧牛舎をつなぐ、ふん尿搬送システムを設置したいとのリクエストがありました。コーンズ・エージーにとっても未経験の領域でしたが、製造元のカナダのGEA Houle(ゲアフール)社のアドバイスにより、日本初の2つの牛舎をつなぐふん尿搬送システムを設置しました。※2024年7月調査
約740頭の乳牛を飼育しているメガファームの事例です。1棟250頭規模の牛舎2棟をはじめ、哺育舎、育成舎、乾乳舎も擁しているという大規模なもので、7台の搾乳ロボットや自動換気システムなども配備されています。長い牛舎を頻繁に除糞するのに適したケーブルスクレッパーや糞尿配送システムも有効に活用されています。※2024年7月調査
330頭から500頭へと飼育数を増加させたという牧場のケースです。6台の搾乳ロボットと2台の自動給餌機を駆使して、大きな省力化を達成できました。糞尿処理に関しては牛舎の除糞するためのケーブルスクレッパーに電動のケーブルユニットを組み合わせています。併せて糞尿用圧送ポンプも用いています。※2024年7月調査
堆肥化を行う方法は、撹拌に機械を使う方法(密閉・開放)、堆肥舎で堆積する方法の2種類、3タイプ。
どの方法が適しているかは、何を重視するかで異なります。
断熱密閉された円形の発酵槽を使用し、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させる方式
発酵⽇数 (⼀次処理) |
10⽇〜16⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
⼩規模 |
臭気 対策 |
◎ 容易 |
適⽤ 畜種 |
養豚・養鶏 (酪農) |
初期投資 費⽤ |
⼤ |
材料を定期的に機械で撹拌し、少しずつ移動させながら堆肥化させる方式
発酵⽇数 (⼀次処理) |
30⽇〜60⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
中規模 |
臭気 対策 |
△ 難しい |
適⽤ 畜種 |
養豚・養鶏 (酪農・肥育牛) |
初期投資 費⽤ |
⼤ |
ショベルローターなどを運転して切り返しを行い、長時間の堆積で堆肥化する方法
発酵⽇数 (⼀次処理) |
30⽇〜90⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
大規模 |
臭気 対策 |
△ 難しい |
適⽤ 畜種 |
酪農・肥育牛 (養豚) |
初期投資 費⽤ |
少 |
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