汚泥の代表的な脱水方法の特徴や、おすすめの汚泥脱水機メーカーを一覧にまとめました。
排水の処理過程で発生する汚泥は、産業廃棄物の中でも含水率が高くなります。そのため、脱水機を使って廃棄物の量を減らしたり、再生利用する上でも、脱水は重要な行程となるのです。
汚泥の脱水方法には、次の3つの方法があります。
フィルタープレスをはじめ、脱水効果の高さで選ばれているのが加圧脱水です。圧入ろ過、ダイアフラム圧搾によって脱水します。ランニングコストに優れているものの、ろ布の交換が必要だったり、粘性の高い汚泥は、目詰まりしやすい注意点があります。
回転ドラムの外周をろ布で覆って、ドラム内を真空にして脱水します。ベルトフィルター、オリバフィルターは、連続的に処理できますが、処理能力が小さいのが難点。コスト面でも、比較的導入しやすい方法です。
遠心力と掻取羽根で脱水する方法で、ろ紙不使用で連続的に処理できる機械などもあります。低コストで省スペースに設置できるので、導入はしやすいものの、脱水能力が低いデメリットも。使用中の騒音や、消費電力が大きいなどの注意点もあります。
汚泥の脱水にはさまざまな方法がありますが、中でも人気の高い脱水機には下記のものがあります。
汚泥脱水機の中でも人気を誇るのが、IK汚泥脱水機。大処理量・高脱水率を実現したLDX型、騒音が少なく、ランニングコストに優れたLD型から選べます。
副資材を使用することで、脱水汚泥含水率を70%以下にできるマシン。駆動電動機の動力が小さい省エネタイプで、24時間連続運転も可能です。
ひとつの筒内に2本のスクリューを搭載した、長時間使用が可能な脱水機。大容量処理にも対応し、繊維質や無機分の多い汚泥でも、安定的に脱水ができます。
無動力・ろ布を使用しない汚泥脱水機です。設置は架台吊り、天井吊りが可能なので、省スペースで設置できます。
汚泥を自社で再生利用したい場合は、密閉型攪拌方式のコンポを導入するのもおすすめです。省スペースに設置ができ、材料の投入と搬出さえ行えば、自動で発酵し、堆肥を作ることができます。とくに農地があるエリアなどでは、好まれるリサイクル手法です。
堆肥化を行う方法は、撹拌に機械を使う方法(密閉・開放)、堆肥舎で堆積する方法の2種類、3タイプ。
どの方法が適しているかは、何を重視するかで異なります。
断熱密閉された円形の発酵槽を使用し、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させる方式
発酵⽇数 (⼀次処理) |
10⽇〜16⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
⼩規模 |
臭気 対策 |
◎ 容易 |
適⽤ 畜種 |
養豚・養鶏 (酪農) |
初期投資 費⽤ |
⼤ |
材料を定期的に機械で撹拌し、少しずつ移動させながら堆肥化させる方式
発酵⽇数 (⼀次処理) |
30⽇〜60⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
中規模 |
臭気 対策 |
△ 難しい |
適⽤ 畜種 |
養豚・養鶏 (酪農・肥育牛) |
初期投資 費⽤ |
⼤ |
ショベルローターなどを運転して切り返しを行い、長時間の堆積で堆肥化する方法
発酵⽇数 (⼀次処理) |
30⽇〜90⽇ |
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施設 必要⾯積 |
大規模 |
臭気 対策 |
△ 難しい |
適⽤ 畜種 |
酪農・肥育牛 (養豚) |
初期投資 費⽤ |
少 |
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