堆肥プラントのことがよくわかる、ポータルサイト |堆肥ペディア » 家畜(豚・牛・鶏)糞尿|堆肥化方式別

家畜(豚・牛・鶏)糞尿|堆肥化方式別

堆肥化には、どんな方法があるのか、代表的な3タイプの堆肥化方式の特徴、堆肥化施設の選定方法についてお伝えしています。

堆肥化施設は、主に3タイプ

家畜排せつ物の処理は、ふんと尿を分離して、ふんは堆肥化、尿は液肥利用するのが基本です。堆肥化施設には、主に次の3種類があります。

密閉型攪拌方式(コンポ)

断熱密閉された円形の発酵槽を使い、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させることが可能です。

  • 施設必要面積:小規模
  • 臭気対策:◎ 容易
  • 適用蓄種:養豚・養鶏(酪農)
  • 初期投資費用:大

開放式(ロータリー・スクープ攪拌)

円形、楕円、直線型などの発酵曹を、ロータリやスクープで自動攪拌しながら堆肥化させます。

  • 施設必要面積:中規模
  • 臭気対策:△ 難しい
  • 適用蓄種:養豚・養鶏・酪農(肥育牛)
  • 初期投資費用:大

堆積式(堆肥舎)

専用の堆肥舎で、自らショベルローダーを運転し、材料の切り返し・堆肥化を行います。

  • 施設必要面積:大規模
  • 臭気対策:△ 難しい
  • 適用蓄種:養豚・酪農(肥育牛)
  • 初期投資費用:少

堆肥化施設の選び方

どの方法が適しているかは、各酪農家によって変わってくるので、施設の選定時は、下記のポイントに注意しましょう。

  • においに関する苦情がないかなど、問題点を洗い出す
  • 複数の処理方法について幅広く検討する
  • 初期費用だけでなく、ランニングコスト・人員コストなども考慮して選ぶ
  • メーカー側の導入実績、メンテナンス対応をチェックする
  • 製造した堆肥の需要先・供給計画も考えておく
  • いくつか候補施設を絞ったら、専門家にアドバイスをもらう

代表的な3つの堆肥化方式を詳しく解説

適した堆肥化施設を選ぶためには、堆肥化方式それぞれの特徴を知っておくことも大切です。下記のページでは、堆肥化方式の特徴、メリット、デメリット、導入コストなど、詳しくお伝えしています。

密閉型攪拌方式(コンポ)

無人運転や臭気対策が容易にできることから、多くの酪農家さんから重宝されています。初期費用は高いものの、省スペースに設置ができ、ランニングコストにも優れた方法です。

開放式(ロータリー・スクープ攪拌)

密閉型攪拌方式と同様、ボタン1つで撹拌、搬送、逆搬送の切替しが可能です。機械の導入には、攪拌するための中規模程度のスペースが必要。臭気対策が難しいため、近隣への配慮が必要になります。

堆積式(堆肥舎)

酪農家さんによっては、すでに持っているショベルローダーなどを使うことができ、堆肥舎の建設のみで導入できます。初期費用、ランニングコストともに優れていますが、作業量が多く、臭気対策は難しくなります。

堆肥化の
発酵⽅式は3タイプ

堆肥化を行う方法は、撹拌に機械を使う方法(密閉・開放)、堆肥舎で堆積する方法の2種類、3タイプ。
どの方法が適しているかは、何を重視するかで異なります。

狭い土地でもOK
手軽さ・におい対策を
重視するなら
密閉型攪拌⽅式
(コンポ)
密閉型攪拌⽅式(コンポ)

断熱密閉された円形の発酵槽を使用し、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
10⽇〜16⽇
施設
必要⾯積
⼩規模
臭気
対策
◎ 容易
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農)
初期投資
費⽤
中規模の⼟地があり
メンテナンスの容易差
重視するなら
開放式
(ロータリー・スクープ攪拌)
開放式(ロータリー・スクープ攪拌)

材料を定期的に機械で撹拌し、少しずつ移動させながら堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜60⽇
施設
必要⾯積
中規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農・肥育牛)
初期投資
費⽤
⼟地が広く、
初期コストの安さ
重視するなら
堆積式
(堆肥舎)
堆積式(堆肥舎)

ショベルローターなどを運転して切り返しを行い、長時間の堆積で堆肥化する方法

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜90⽇
施設
必要⾯積
大規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
酪農・肥育牛
(養豚)
初期投資
費⽤
【PR】堆肥のペレット化と
有効な活用方法とは?

堆肥を探している耕種農家さんと堆肥を使って欲しいコンポユーザーさんを繋ぐマッチングサイトをはじめ、堆肥のペレット化のメリット、省スペースで設置が可能なおすすめマシンを紹介します。

堆肥のペレット化情報を
今すぐチェックする