堆肥化には、どんな方法があるのか、代表的な3タイプの堆肥化方式の特徴、堆肥化施設の選定方法についてお伝えしています。
家畜排せつ物の処理は、ふんと尿を分離して、ふんは堆肥化、尿は液肥利用するのが基本です。堆肥化施設には、主に次の3種類があります。
断熱密閉された円形の発酵槽を使い、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させることが可能です。
円形、楕円、直線型などの発酵曹を、ロータリやスクープで自動攪拌しながら堆肥化させます。
専用の堆肥舎で、自らショベルローダーを運転し、材料の切り返し・堆肥化を行います。
どの方法が適しているかは、各酪農家によって変わってくるので、施設の選定時は、下記のポイントに注意しましょう。
適した堆肥化施設を選ぶためには、堆肥化方式それぞれの特徴を知っておくことも大切です。下記のページでは、堆肥化方式の特徴、メリット、デメリット、導入コストなど、詳しくお伝えしています。
無人運転や臭気対策が容易にできることから、多くの酪農家さんから重宝されています。初期費用は高いものの、省スペースに設置ができ、ランニングコストにも優れた方法です。
密閉型攪拌方式と同様、ボタン1つで撹拌、搬送、逆搬送の切替しが可能です。機械の導入には、攪拌するための中規模程度のスペースが必要。臭気対策が難しいため、近隣への配慮が必要になります。
開放式(ロータリー・スクープ攪拌装置)の堆肥プラントについて詳しく
酪農家さんによっては、すでに持っているショベルローダーなどを使うことができ、堆肥舎の建設のみで導入できます。初期費用、ランニングコストともに優れていますが、作業量が多く、臭気対策は難しくなります。
堆肥化を行う方法は、撹拌に機械を使う方法(密閉・開放)、堆肥舎で堆積する方法の2種類、3タイプ。
どの方法が適しているかは、何を重視するかで異なります。
断熱密閉された円形の発酵槽を使用し、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させる方式
発酵⽇数 (⼀次処理) |
10⽇〜16⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
⼩規模 |
臭気 対策 |
◎ 容易 |
適⽤ 畜種 |
養豚・養鶏 (酪農) |
初期投資 費⽤ |
⼤ |
材料を定期的に機械で撹拌し、少しずつ移動させながら堆肥化させる方式
発酵⽇数 (⼀次処理) |
30⽇〜60⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
中規模 |
臭気 対策 |
△ 難しい |
適⽤ 畜種 |
養豚・養鶏 (酪農・肥育牛) |
初期投資 費⽤ |
⼤ |
ショベルローターなどを運転して切り返しを行い、長時間の堆積で堆肥化する方法
発酵⽇数 (⼀次処理) |
30⽇〜90⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
大規模 |
臭気 対策 |
△ 難しい |
適⽤ 畜種 |
酪農・肥育牛 (養豚) |
初期投資 費⽤ |
少 |
堆肥を探している耕種農家さんと堆肥を使って欲しいコンポユーザーさんを繋ぐマッチングサイトをはじめ、堆肥のペレット化のメリット、省スペースで設置が可能なおすすめマシンを紹介します。
関連ページ