特許出願されている熱交換器を使って発酵・堆肥化する発酵装置「コンポ富士 SKシリーズ」。製造元の三友機器から、1980年より自社ブランドとして開発・改良されてきました。ここでは、三友機器の「コンポ富士 SKシリーズ」の特徴、導入事例、利用者の口コミ評判をご紹介します。
純国産の環境に優しい発酵装置「コンポ富士 SKシリーズ」では、ヒーターを使わずに特許出願されている熱交換器を使って発酵・堆肥化します。家畜糞尿、食品残渣、汚泥と原料は問わず、糞から発生される発酵熱を利用して空気を温め水分を蒸発。発酵熱を新鮮な空気と熱交換して温風を「コンポ富士」に送り、排気だけを外に放散しています。
環境にも優しい装置で、例えるなら、熱交換器を使う事で年間ヒノキ1,000本分の二酸化炭素を吸収量を削減していることになっています。さらに、駆動は油圧式で化石燃料も不使用。小さい装置で大きな力を発揮する省エネ仕様。地球温暖化防止に役立っています。
「コンポ富士 SKシリーズ」は縦型タイプなので設置スペースもとらず、最大機種でも8×8.5mとコンパクト。
タンクは三重構造で、内部はステンレス製。その耐久性は約20年と超寿命です。駆動部は原料に直接触れないようにされているので、アンモニアなどの腐食性物質の影響も受けにくくなっています。タンク内の熱は逃がさず、外気の影響も受けないので、寒い地域でも発酵熱をキープする事が可能です。
また、密閉型容器の中で堆肥化を行うシステムなので、悪臭と騒音も少なく、周辺環境に迷惑をかけることもありません。臭気コントロールには、水に溶けやすい臭気に適するスクラバーや水洗脱臭、火山灰土壌を使って無臭化する土壌脱臭、活性炭やおが屑などの臭気成分を吸着してくれる素材によるチップ式脱臭、薬液脱臭、ロックウール脱臭などさまざまな方法を用意しています。
原料の投入から出来上がった製品の取り出しまでのオペレーションを集中管理。 投入リフター操作のリモートが可能になるスイッチを、オプションで用意しています。
トラブル予防として、環境負荷モニターと送風ブロワー負荷モニターで、タンク内の負荷状況も把握しやすくなっていますので、異常トラブルの気配なども察知しやすいです。しかも、シーケンサーが搭載されているので、自己判断機能で異変があれば異常コードを表示してくれる安心体制。不具合への対応もスピーディーに行えます。
1980年に、東洋化成工業よりコンポ富士(急速発酵堆肥化装置)の製作と販売権を譲り受け、自社ブランドとして開発・改良を重ねてきました。三友工業所の技術協力を得て、翌年にはSKタイプを開発。2015年から海外にも納入するようになりました。
「コンポ富士」の導入では、ヒアリングからニーズに合わせた提案をおこない、検討・設計・製作・設置とおこないます。より効果的なライン稼働ができるように、オペレーター目線での操作性やメンテナンス性への配慮、スペースを有効に使ったレイアウト設計など、長年にわたり培ってきた経験と技術力で提案。
コンポ富士で処理すると土のような粉状の有機性肥料なりますが、ペレット状に成形するための成型機・自動袋詰め機の取り扱いもあります。
堆肥化を行う方法は、大きく分けて3タイプ。どの発酵方式が適しているかは、何を重視するかで異なります。当サイトでは、各方式の特徴とそれぞれのおすすめメーカーを紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。
三友機器では熱交換器を使って発酵・堆肥化を進めるコンポ富士SKシリーズ以外にも、堆肥化の前処理に必要な「破袋分別機」「縦型乾燥機」「脱臭・除菌システム(次亜塩素酸水溶液)」等の製品を取り扱っています。そのため、前処理から堆肥化までの工程を自社内で管理しながら進めらます。
攪拌機・堆肥舎等の比較検討したが、住宅も隣接してある為、臭気対策として選定しました。道路に隣接してコンポストを設置しているが、周辺住民の方からは臭気が少ない、豚がいるの?と驚かれています。 生糞は直接投入している為、非常に楽です。各豚舎から集糞→搬送→コンポ取出/投入→ショベルローダー洗車までで2時間程度。オペレーターは1名です。
三友機器のコンポは故障が少なく、また迅速な対応をしてくれるとの評判で選びました。定期的な確認訪問があります。電話連絡の故障対応後、確認・修理が早くして頂けます。稼働効率を上げる為のアドバイスが有ります。 地産地消の循環型農業を目指して地元の農家の方に使用して頂いています。直売所を併設し堆肥を使用して頂いている農家の方に野菜を販売して頂いています。評判は上々です。
攪拌機などと比べても密閉性が高く、脱臭設備を併設すれば臭いを気にせず使用出来ます。ほとんどの作業は機械が行うので手間も短縮出来て楽です。非常にサラサラな状態で乾燥した製品が出てきます。堆積していても臭いは出ないし近隣農家にも喜んで使ってもらっています。
※2023年11月調査
まず有機性廃棄物をリフターに投入します。水分調整は必要なく、直接投入することが可能です。こちらの機器の駆動部は原料に触れない構造となっています。そのため、腐食性(アンモニア等)の影響を受けにくく、容易にメンテナンスできます。
有機性廃棄物を投入したリフターが上昇することにより、上部にある投入口から原料を自動で投入します。投入から搬出までの設定操作については操作板で集中管理しているため、簡単に操作することが可能です。
投入された原料の発酵を行います。特殊設計の油圧駆動を利用した攪拌翼の回転により、投入された処理原料を攪拌。さらにエアレーションを使用することによって、有機物を発酵処理していきます。
処理が完了したら、堆肥の取り出しを行います。堆肥は下部から排出されるトップイン・ボトムアウト構造となっています。省スペースな装置であるとともに、重力を利用しているため省エネである点も特徴のひとつです。
熊本の養豚場にて、「SK-37型1基」を導入しています。
酪農牛を育てる沖縄県の高校にて、「SK-18型1基」を導入しています。
広島県の養豚場にて「SK-37型1基」を導入しています。
フィリピン Cファームにて「SK-70型1基」を導入しています。
三重県の牧場にて「SK-55型1基」を導入しています。
※2023年11月調査
堆肥化を行う方法は、撹拌に機械を使う方法(密閉・開放)、堆肥舎で堆積する方法の2種類、3タイプ。
どの方法が適しているかは、何を重視するかで異なります。
断熱密閉された円形の発酵槽を使用し、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させる方式
発酵⽇数 (⼀次処理) |
10⽇〜16⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
⼩規模 |
臭気 対策 |
◎ 容易 |
適⽤ 畜種 |
養豚・養鶏 (酪農) |
初期投資 費⽤ |
⼤ |
材料を定期的に機械で撹拌し、少しずつ移動させながら堆肥化させる方式
発酵⽇数 (⼀次処理) |
30⽇〜60⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
中規模 |
臭気 対策 |
△ 難しい |
適⽤ 畜種 |
養豚・養鶏 (酪農・肥育牛) |
初期投資 費⽤ |
⼤ |
ショベルローターなどを運転して切り返しを行い、長時間の堆積で堆肥化する方法
発酵⽇数 (⼀次処理) |
30⽇〜90⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
大規模 |
臭気 対策 |
△ 難しい |
適⽤ 畜種 |
酪農・肥育牛 (養豚) |
初期投資 費⽤ |
少 |
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