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ごみ高速堆肥化施設の設置

ゴミ高速堆肥化施設では、有機物を発酵させる過程で排ガスや汚染水が出てしまいます。そのため、施設周辺環境の汚染を予防することが必須です。そこで必要になることが、ごみ高速堆肥化施設の基本計画・設計です。ここでは、ごみ高速堆肥化施設の設置について詳しく説明しています。

ごみ高速堆肥化施設(堆肥プラント)の基本計画・設計

ごみ高速堆肥化施設は、周辺環境への汚染を防ぐためにごみ高速堆肥化施設の基本計画・設計を定めます。事業者は、はじめに整備方針を決定し、それに基づく施設の整備規模を設定します。施設整備規模や処理方式などの計画に合わせて、事業工程計画や運営管理計画などの細部を決めていきます。

基本計画・設計の進め方

ごみ高速堆肥化施設の基本計画・設計の流れについては次のような流れで実施。基本計画には、施設整備規模の設定、施設処理方式の比較、公害防止計画の立案、施設運営条件の設定、施設配置計画の立案が含まれます。

基本計画を受けて基本設計を実施しますが、その中に施設諸元の設定、基本計画図の作成、概算事業費の設定、事業工程計画の立案、運営管理計画の立案が含まれます。

廃棄物処理施設の発注仕様書作成の手引き(有機性廃棄物リサイクル推進施設編)

廃棄物処理施設は、複雑な技術を広範囲で使用するため、メーカー独自の構造、技術、特許が絡んできます。そのため、設計と施工に関しての発注・契約が必須。環境省は、廃棄物処理施設建設工事の入作・契約を適切化するため、廃棄物処理施設建設工事等の入札・契約の手引きを定めました。

廃棄物処理施設建設工事等の入札・契約の手引きでは、ごみ高速堆肥化施設の発酵条件や公害防止基準・排水基準値などを定めており、施設設計者が環境省の基準を理解しやすいように工夫されています。この手引きに沿うようにごみ高速堆肥化施設を計画・設置することで、環境省の基準をみたす施設の設置と運用ができるようになっています。

堆肥プラントにおける堆肥化処理の流れ

堆肥化対象物を受け入れ、前段階の選別を行います。その後、水分調整、発酵、後発酵、後選別を実施します。このとき、堆肥と残渣が生じるため、残渣は適切に処理します。

堆肥プラントにおける堆肥化処理方式の種類

堆肥化処理方式は、機械式と野積式に大きく2つに分かれます。周辺環境や経済性を考慮して選択するとよいでしょう。野積式で行う場合は環境配慮が特に必要です。

まとめ

周辺環境への配慮が必須であるごみ高速堆肥化施設の設置では、様々なことに考慮することが求められます。設置したい施設の種類と外部環境の条件を考慮して、ごみ高速堆肥化施設を立てることが重要です。廃棄物処理施設の発注仕様書作成の手引きを活用することで、環境省が定める施設の基準を知ることが可能。こうした手引きも活用して、環境的にも経済的にも優れたごみ高速堆肥化施設の設置・運用をしていく必要があります。

堆肥化の
発酵⽅式は3タイプ

堆肥化を行う方法は、撹拌に機械を使う方法(密閉・開放)、堆肥舎で堆積する方法の2種類、3タイプ。
どの方法が適しているかは、何を重視するかで異なります。

狭い土地でもOK
手軽さ・におい対策を
重視するなら
密閉型攪拌⽅式
(コンポ)
密閉型攪拌⽅式(コンポ)

断熱密閉された円形の発酵槽を使用し、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
10⽇〜16⽇
施設
必要⾯積
⼩規模
臭気
対策
◎ 容易
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農)
初期投資
費⽤
中規模の⼟地があり
メンテナンスの容易差
重視するなら
開放式
(ロータリー・スクープ攪拌)
開放式(ロータリー・スクープ攪拌)

材料を定期的に機械で撹拌し、少しずつ移動させながら堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜60⽇
施設
必要⾯積
中規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農・肥育牛)
初期投資
費⽤
⼟地が広く、
初期コストの安さ
重視するなら
堆積式
(堆肥舎)
堆積式(堆肥舎)

ショベルローターなどを運転して切り返しを行い、長時間の堆積で堆肥化する方法

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜90⽇
施設
必要⾯積
大規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
酪農・肥育牛
(養豚)
初期投資
費⽤
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