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雑草堆肥とは

雑草堆肥は、雑草を使って作られた堆肥のことです。雑草というと農作物を育てるために不要なものというイメージがありますが、実は堆肥として使用できます。ここでは雑草堆肥の特徴とメリット・デメリット、使用方法について紹介します。

雑草堆肥の特徴

堆肥には、動物性の堆肥と植物性の堆肥の2種類があります。雑草堆肥は植物性の堆肥の1つとして扱われています。植物性の堆肥の中でも、雑草堆肥には土に足りない栄養を溜め込む特徴があります。土の状態に合わせて雑草が生え、そして土の状態を良くするために必要な栄養素を取り込んだり、土を柔らかくしたり、さらには微生物を集めて増やしたりするなど、色々な役割を果たすのです。

その雑草を堆肥として土に戻してあげることで、土にとって必要な栄養素が補えるでしょう。

雑草堆肥のメリット・デメリット

雑草堆肥にはメリット・デメリットがそれぞれあります。

雑草堆肥のメリット

  • 庭手入れのついでなので気軽・気楽
  • 雑草を処分する労力がいらない
  • 肥料を購入する費用が減る
  • 土壌の状態に合わせた堆肥ができる
  • 少しずつ効果が感じられる
  • 残留農薬の心配をする必要がほぼない

これらがメリットです。雑草が堆肥となるので、今まではごみとして扱っていたものがそのまま使用でき、処分をする手間が省けるのは大きなメリットです。雑草をゴミ袋に詰めて運んで…というのは意外と労力を使います。雑草堆肥にする場合は庭や畑の一角にまとめておけば良いのです。

また雑草堆肥は特徴でもお話ししたように、その土の状態に合わせて生えてきた雑草を使用するため、土壌の状態に合う栄養が補えるのも大きな特徴です。その土にとってぴったりの、オーダーメイド堆肥が作れます。

雑草堆肥のデメリット

  • 発酵中は匂いが気になる
  • 堆肥を作る手間がかかる
  • すぐに効果がない

雑草堆肥のデメリットとなるのは、以上の3つです。
効果が穏やかであることはメリットの1つですが、反対にすぐに効果を得たいというときにはデメリットに感じるでしょう。その場合は肥料を使い分けたり混ぜ合わせたりしながら効果の感じ方を調整してください。

また雑草堆肥は出来上がった堆肥ではないため、作る労力がかかります。発酵中は残飯のような匂いが漂うので、雑草堆肥のデメリットとされています。とはいっても、発酵中の匂いはあくまで発酵中だけで、堆肥が出来上がってしまえば匂いはしません。また50㎝ほど離れればそれほど匂いは気にならないでしょう。

雑草堆肥の使用方法

雑草堆肥の使い方は、1㎡あたり20~40リットルを目安にして土に混ぜ合わせます。追肥として畝の上に撒いて使う方法もあります。草土灰を合わせて使用すると、よりバランスの良い栄養素が土に補給できます。

雑草堆肥は土に入れてすぐに種まきや苗の植え付けが可能です。

堆肥化の
発酵⽅式は3タイプ

堆肥化を行う方法は、撹拌に機械を使う方法(密閉・開放)、堆肥舎で堆積する方法の2種類、3タイプ。
どの方法が適しているかは、何を重視するかで異なります。

狭い土地でもOK
手軽さ・におい対策を
重視するなら
密閉型攪拌⽅式
(コンポ)
密閉型攪拌⽅式(コンポ)

断熱密閉された円形の発酵槽を使用し、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
10⽇〜16⽇
施設
必要⾯積
⼩規模
臭気
対策
◎ 容易
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農)
初期投資
費⽤
中規模の⼟地があり
メンテナンスの容易差
重視するなら
開放式
(ロータリー・スクープ攪拌)
開放式(ロータリー・スクープ攪拌)

材料を定期的に機械で撹拌し、少しずつ移動させながら堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜60⽇
施設
必要⾯積
中規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農・肥育牛)
初期投資
費⽤
⼟地が広く、
初期コストの安さ
重視するなら
堆積式
(堆肥舎)
堆積式(堆肥舎)

ショベルローターなどを運転して切り返しを行い、長時間の堆積で堆肥化する方法

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜90⽇
施設
必要⾯積
大規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
酪農・肥育牛
(養豚)
初期投資
費⽤
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