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生ごみリサイクルへの堆肥プラント導入事例

近年、生ごみをはじめ様々な廃棄物のリサイクル、再資源化への取り組みが課題となっています。ここでは、堆肥プラントを複雑化・多様化していく廃棄物の安全な処理や資源化に役立っている、当サイトの掲載企業が開発、製品化した堆肥プラントを導入している会社の事例を紹介していきます。

各社の堆肥プラント導入事例

堆肥プラントの導入は廃棄物処理施設だけにとどまらず、様々な施設や会社でも実施しています。リサイクルして資源化できるもの、無公害化して埋め立てるものなど、生ごみといっても種類も多く最終の処理も複雑化していることや、環境保護や再資源化などを視野に入れる企業が増えていることが関係しています。導入している会社の事例をいくつか紹介します。

有限会社鳥栖環境開発綜合センター(中部エコテック)

新しい循環型社会の実現に取り組み、地球環境の保全と創造へ貢献している有限会社鳥栖環境開発綜合センターへの導入事例です。同社は佐賀県鳥栖市を中心に廃棄物の収集運搬から処理、そして資源化まで一貫したサービスを展開、リサイクルへの取り組みをはじめ、数々の賞を受賞しています。低価格で高品質なサービスをワンストップで提供しています。

鳥栖環境開発綜合センターの事例

引用元: 鳥栖環境開発綜合センター公式サイト(https://www.tosukan.co.jp/%E9%A3%9F%E5%93%81%E5%BB%83%E6%A3%84%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%8F%97%E5%85%A5%E3%82%8C)

【処理フロー】
食品廃棄物は水分の多いものと少ない物に分類され、多い物はメタン発酵施設で発酵、乾燥されてから縦型発酵施設、少ない物は縦型発酵施設へ投入されます。最終的に有機バイオグリーンへと生まれ変わります。

参照元: 鳥栖環境開発綜合センター公式サイト(https://www.tosukan.co.jp/%E9%A3%9F%E5%93%81%E5%BB%83%E6%A3%84%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%8F%97%E5%85%A5%E3%82%8C)

株式会社塵芥センター (中部エコテック)

廃棄物の収集・運搬から最終処分までの廃棄物処理の全行程を一貫体制で行っている株式会社塵芥センターへの導入事例です。複雑化・多様化している廃棄物のの再資源化率を維持し、さらには向上させることに注力しています。リサイクル困難な廃棄物の減量化・無公害化にも取り組んでいるリサイクル中間処理業者です。一般廃棄物や有機汚泥は、処理後「有機堆肥」や「汚泥発酵肥料」として製品化しています。

株式会社塵芥センターの事例

引用元: 株式会社塵芥センター公式サイト(https://www.jinkaicenter.co.jp/business/middle.html)

【処理フロー】
一般廃棄物及び有機廃棄物→破裂分離機→高速発酵施設→ふるい機→有機堆肥または汚泥発酵肥料を製造

引用元: 株式会社塵芥センター公式サイト(https://www.jinkaicenter.co.jp/business/middle.html)

沖縄県 H農林高校(三友機器 コンポ富士SK-18型1基)

沖縄県にある、農林高校です。農林高校では農業及び林業、酪農、食品化学など一次産業に関わるカリキュラムを学ぶことができます。酪農牛の飼育によって排出される排泄物や生ごみの処理に堆肥プラントを活用しています。作られた堆肥は、農作物の肥料として利用するなど効率的に循環することも可能です。

H農林高校の事例

引用元:三友機器公式サイト(http://www.sanyu-kiki.co.jp/business/environment_compofuji_introduction/)

【処理フロー】
処理原料を投入リフターで上から自動投入→特殊設計の油圧駆動を利用した撹拌翼の回転により処理原料を撹拌→発酵処理後下から排出

引用元:三友機器公式サイト(http://www.sanyu-kiki.co.jp/business/environment_compofuji/)

美土里館(岡田製作所 高品質堆肥発酵撹拌処理プラント)

人と自然に優しい環境保全を重視し、森林資源を利用した有機肥料を製造して農地に還元することでリサイクルの促進や、環境保全型農業の確立を目指している施設です。原料投下から袋詰めまで自動で行うプラントを導入しています。発酵槽の密閉化や脱臭槽などを設けて周辺への臭気対策も整えています。

美土里館の事例

引用元:岡田製作所公式サイト(http://okadass.net/precedent/)

【処理フロー】
原料投入装置に原料と副資材を適正な比率で混合し投入→一次発酵→二次発酵及び乾燥→出来上がった堆肥を袋詰め→液肥化装置でスラリー状の糞にょうを液肥化→脱臭装置に堆積したパーク(樹皮)とおがくず堆肥で臭気を吸着及び微生物脱臭

引用元:岡田製作所公式サイト(http://okadass.net/precedent/midorikan.html)

まとめ

生ごみを再資源として利用したり、周囲の環境を考慮しながら安全に処理するために堆肥プラントは欠かせない機器です。畜産農家や産廃事業所などが様々な形で導入し原料の投入から、堆肥の製作まで自動化で出来る機器を活用しています。地球の環境保護や、資源の再利用を企業理念としている会社も増加していく中で、堆肥プラントの需要は徐々に高まっていくことが予想されます。種類も多岐にわたり、複雑かつ多様化していく生ごみを正しく分別し、新たな資源として利用していくには、堆肥プラントの導入も視野に入れてみるべきでしょう。

堆肥化の
発酵⽅式は3タイプ

堆肥化を行う方法は、撹拌に機械を使う方法(密閉・開放)、堆肥舎で堆積する方法の2種類、3タイプ。
どの方法が適しているかは、何を重視するかで異なります。

狭い土地でもOK
手軽さ・におい対策を
重視するなら
密閉型攪拌⽅式
(コンポ)
密閉型攪拌⽅式(コンポ)

断熱密閉された円形の発酵槽を使用し、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
10⽇〜16⽇
施設
必要⾯積
⼩規模
臭気
対策
◎ 容易
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農)
初期投資
費⽤
中規模の⼟地があり
メンテナンスの容易差
重視するなら
開放式
(ロータリー・スクープ攪拌)
開放式(ロータリー・スクープ攪拌)

材料を定期的に機械で撹拌し、少しずつ移動させながら堆肥化させる方式

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜60⽇
施設
必要⾯積
中規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
養豚・養鶏
(酪農・肥育牛)
初期投資
費⽤
⼟地が広く、
初期コストの安さ
重視するなら
堆積式
(堆肥舎)
堆積式(堆肥舎)

ショベルローターなどを運転して切り返しを行い、長時間の堆積で堆肥化する方法

発酵⽇数
(⼀次処理)
30⽇〜90⽇
施設
必要⾯積
大規模
臭気
対策
△ 難しい
適⽤
畜種
酪農・肥育牛
(養豚)
初期投資
費⽤
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