事業活動によって排出される生ゴミの種類と特徴、処理・リサイクル方法、エコフィードについてもくわしく紹介しています。
コンビニ、スーパー、外食産業など、事業活動に伴って生じた生ゴミは、大きく分けて一般廃棄物と産業廃棄物の2種類があります。
コンビニ、スーパー、外食産業などで食品を製造する際に生じた不要物や、食品の売れ残り、加工や調理で生じた野菜くずなどの食品廃棄物のこと。いわゆる一般家庭から出る生ゴミと同じですが、事業活動によって生じた食品廃棄物は、一般廃棄物となり、事業系ゴミとして処分する必要があります。
事業活動で排出される生ゴミの中で「産業廃棄物」に該当するのが、動植物性残さです。動植物性残さとは、食料品製造業、医薬品製造業、香料製造業の特定業種で原料として使用した、動物性や植物性の固形状の不要物のこと。主に次のようなものがあります。
食品残さ、動植物性残さともに、処理方法(リサイクル)は基本的に同じです。近年は、食品廃棄物を再生利用して、循環型社会を構築しようという取り組みが活発に行われています。
これらの処理は、基本的に再生利用事業者が行うことが多いですが、自治体によっては、食品関連事業者、農林漁業者、再生利用事業者が結託して、食品残さのリサイクルループを行うという、素晴らしい取り組みなども行われています。
食品残さ、動植物性残さの各種類によって、適したリサイクル方法は変わってきます。
動植物性残さの処理は、メタン発酵、堆肥化、動物の飼料化の3種類。再資源化に適していない動植物性残さは、焼却処分や埋立処分が行われます。
エコフィードは、食品残さをリサイクルして製造した飼料のこと。メリットや問題点、活用事例などまとめたので、参考にご覧ください。
バイオガスプラントは、有機性のバイオマスを発酵してバイオガスを製造し、バイオガスを電気や熱エネルギーに変換したり、消化液を肥料として使用することができる処理施設です。どのような特徴があるのか、メリット・デメリットを含めて詳しく紹介します。
食品残さも動植物性残さ同様、堆肥化、飼料化、メタン発酵によってリサイクルが可能です。どういった食品残さが向いているのか、各リサイクル法の特徴や活用事例をご紹介します。
堆肥化を行う方法は、撹拌に機械を使う方法(密閉・開放)、堆肥舎で堆積する方法の2種類、3タイプ。
どの方法が適しているかは、何を重視するかで異なります。
断熱密閉された円形の発酵槽を使用し、全自動で撹拌作業を行い、堆肥化させる方式
発酵⽇数 (⼀次処理) |
10⽇〜16⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
⼩規模 |
臭気 対策 |
◎ 容易 |
適⽤ 畜種 |
養豚・養鶏 (酪農) |
初期投資 費⽤ |
⼤ |
材料を定期的に機械で撹拌し、少しずつ移動させながら堆肥化させる方式
発酵⽇数 (⼀次処理) |
30⽇〜60⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
中規模 |
臭気 対策 |
△ 難しい |
適⽤ 畜種 |
養豚・養鶏 (酪農・肥育牛) |
初期投資 費⽤ |
⼤ |
ショベルローターなどを運転して切り返しを行い、長時間の堆積で堆肥化する方法
発酵⽇数 (⼀次処理) |
30⽇〜90⽇ |
---|---|
施設 必要⾯積 |
大規模 |
臭気 対策 |
△ 難しい |
適⽤ 畜種 |
酪農・肥育牛 (養豚) |
初期投資 費⽤ |
少 |
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